1977～80年にかけて展開され、マニア向けファンダムの台頭や再放送などによる
“第三次怪獣（リバイバル）ブーム”の盛り上がりにも一役買ってくれた傑作玩具、
ポピーの「キングザウルスシリーズ」。
そのラインナップの中から、このたびリペイントの遡上にあげるのは……
『帰ってきたウルトラマン』第26話に登場、サスペンスフルな物語展開と
完成した縫いぐるみの愛嬌味とのビミョーな齟齬が却って味わい深い（笑）
”昆虫怪獣・ノコギリン”君であります。
で、塗りあがりましたのがコチラ！
海外輸出を意識したアメコミ的造形アレンジの入った最初期ラインナップから
現在のそれにも通じるような、よりリアルな造形の方向性へと舵をとり直して
レトロタイプの「味」とは全く異なる傑作・佳作ソフビが続出することとなった
ポピーの「キングザウルス」シリーズ。
このノコギリンもまた、そんな商品路線の咆哮転換期に商品化されただけあり
劇中のノコギリンのイメージをよく捉えた優れた造形物に仕上がっています。
そんなノコギリンだけに、劇中準拠の塗装を上から塗り加えてやることで
商品デフォルト状態とはまた違った芳香を放ってくれますね。
くるみ塗装＆ドライブラシの畳みかけ（笑）で、じっくりと色を重ね……
各部もきっちり塗り分けて、こんな感じに仕上げてみました。
以上、今回は「キングザウルス」版ノコギリンのリペイントでした。
現在まで続くバンダイ怪獣ソフビの礎となった、偉大なる一歩として……
そのレーベル名ともども、長く記憶にとどめたいシリーズでしたね。
