遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

ファースト・ウェイブ

従来の怪獣ソフビにアクションフィギュア的な発想をも加え……

コスト高騰を怖れることなく、よりこまやかな形でのパーツ分割やPVCなどの異素材を

積極的に盛りこむことによって、一段上を行く遊び応えの怪獣玩具を目指そうと言う

バンダイ怪獣ソフビの新機軸、「ウルトラ怪獣アドバンス」。

今月8日に放映開始されたシリーズ最新作『ウルトラマンブレーザー』に歩調を合わせ

記念すべき新レーベルの第1号商品として華やかに市場デビューを飾ることとなった

宇宙甲殻怪獣・バザンガ”君。

 

ブレーザー』第1話におけるパワフルな暴れっぷりに魅せられたのが運の尽き、

入手早々にして彼も我がリペイント遊びの獲物になってしまいました(笑)。

 

 

で、塗りあがりましたのがコチラ!

エビやシャコなどのイメージがストレートに反映されたデザインと体色とが相まって

猛々しさと同時に、どこか「美味しそう」でもあるこのバザンガ君。

塗装省略などもあらかじめ考慮に入れ、商品デフォルト状態のままであったとしても

充分に「バザンガらしさ」が出るよう、成型色選びや塗装箇所の絞り込みなどには

製品開発の段階で、しっかりとした検討と吟味がなされていますので……

そんな開発チームの姿勢に自分なりの敬意を払う意味もこめまして、基本的には

ソフビ自体の成型色を活かしつつ、塗りの足りていない箇所をちまちま塗り足して

映像でのスーツ・イメージに近づける方向で作業を進めていきます。

基本的な色調のトーンは艶消し。

塗り込んでいく塗料にはフラットベース代わりの「タバコライオン」粉末を混ぜ込んで

がっつり落雁ばりに(笑)全体の光沢が落ちるようにしていきます。

で、徐々に冥途を上げた茶系塗料でのドライブラシを重ねていくことによって

全身の色彩に「単なるベタ塗り」では決して生まれてこない色調の変化と

複雑な奥行きを生んでいくのが個人的最大のハイライト――

全身に施された精緻な皮膚モールドのメリハリが強調され、商品デフォルト状態では

見えにくかった造形物本来の「牙」の鋭さが剥き出しになって来る過程の興奮は

何度味わっても筆舌に尽くしがたいものがありますね~(うっとり・笑)。

以上、今回は「ウルトラ怪獣アドバンス」版バザンガのリペイントの巻でした。

 

造形クオリティでも遊びごたえでも、通常ソフビの一段上を行く本シリーズ……

間もなくリリースの第二弾・タガヌラー、そして以降も続々発売されるであろう

新製品ラインナップから、早くも目が離せません!