遊びをせんとや生まれけり

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さすらいのザンギル

毎年半ばより放映開始される、ウルトラマンシリーズ最新作の放映スケジュールと

完全に歩調を合わせて連動し、テレビで見たあの怪獣が、玩具売り場に行けば

待っていてくれる、とても恵まれた環境下でのリリースがウリとなっている

現行のバンダイウルトラ怪獣シリーズ」。

続々と出現し、売り場を賑やかにする新怪獣や宇宙人たち……

そんな中から今回は、現在好評放送中のシリーズ最新作『ブレーザー』17話に登場し

強い印象を残してくれた”宇宙侍・ザンギル”をお迎えしてきちゃいました。

ウルトラ怪獣シリーズ 206 ザンギル

近年の怪獣ソフビらしく、安定した造形タッチによって劇中でのザンギルのイメージを

過不足なく、しっかり捉えた商品化の手際はここでもしっかり健在。

個人的には人間体形ヒューマノイド・キャラ(ウルトラマンをも含む)の場合

ノーブルな直利仏不動の姿勢での立体化が時として仇となり、よりアクティブな

劇中イメージでのポージングと言う点ではやや不満が残ることも多いのですが

このザンギルの場合は、人間態と声の演技を担当した唐橋亮氏のお芝居と相まった

「静」のイメージが印象的な宇宙人キャラだけに、ソフビの気を付けポーズでも

匂い立つような「異形の色気」が漂ってくるかのようでGOODです。

と、商品そのままでもかなり満足度の高いザンギル人形……

デザインや造形も勿論なのですが、それを活かす上での設定と演出・演技というものが

いかに大切なのかを教えてくれる出色のキャラクターでしたね~。