遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

朝と夜の間に

本邦の男児向け玩具ラインナップにおける、不動の金字塔……

もはや説明不要の大定番、バンダイのソフビ人形「ウルトラ怪獣シリーズ」。

現在放映中の最新怪獣ばかりではなく、長いシリーズ作品の歴史の積み重ねを活かして

時折思いもよらない怪獣が、思いもよらないタイミングで商品化されると言うのも

このシリーズならではの楽しさのひとつであります。

と言う前置きのもと、このたびお迎えしたのはコチラ!

1966年『ウルトラマン』にてデビューを飾った古株であり、同時に現在好評放映中の

シリーズ最新作『ウルトラマンブレーザー』15話に登場した新顔でもあると言う

二次元怪獣・ガヴァドン”君であります。

 

ウルトラ怪獣204 ガヴァドン

ある程度『ウルトラ』全体に親しんだファンであれば、この真っ白いハンペン状物体は

ガヴァドン(A)”とカッコつきで呼びたい本ソフビ。

 

オリジンたる『ウルトラマン』では、あくまでもこの後に登場するガヴァドン(B)の

前座でありながらも、徹底的に装飾をそぎ落としたこの「つるんぺろん」な存在感は

抽象オブジェを意識したデザイン画段階からウレタン造形の縫いぐるみへの移行の際に

何と申しますか、得も言われぬ愛嬌が生まれてしまったのもまた事実で。

そんな「縫いぐるみ造形ならではの緩さ」を、今日的なゆるキャラ的な愛興味として

ポジティブに解釈し、オリジンたる「恐怖の宇宙船」においての描写や諸要素などを

上手に換骨奪胎して、多くのファンのハートをガッチリつかんだガヴァドン

 

これはもはや「復活」ではない、魅力ある新怪獣の堂々たるデビューです――

 

そんなガヴァドン(A)の魅力を、見事に再現してソフビ人形したアイテムがあれば

そりゃもう、手元に置いて愛でたくなるのも当然でしょう!

そしてスーツ底面の「足」まで、しっかり造形する抜かりなさもまた嬉しい限り。

まぁどうでしょう、この可愛らしさったら(笑)!