遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

見えない敵との戦い

1977年あたりから、全国各地での再放送や幼年向けテレビ雑誌との連携により

「仕掛け」られ、全国的にその機運が高まりつつあった怪獣リバイバルブームの

波に乗るべく企画・製作され、『ウルトラ』とは一味違う巨大ヒーローの在り方で

忘れがたい印象を残してくれた、1979年放映の『メガロマン』。

そんな『メガロマン』本放映当時に、メインスポンサーである往年の名玩具メーカー

タカトクトイスより「メガロマン怪獣軍団シリーズ」と銘打ってのリリースがなされた

怪獣ソフビ三体の一体、"スモーク怪獣・ズボーグ"君。

 

例によって絶版品ですが、お構いなしで塗っちゃいます(笑)。

 

 

で、塗りあがりましたのがコチラ!

当時の男児ユーザーに好評を博し、おもちゃ屋さんの売り場を賑わしていた人気商品、

ポピー「キングザウルスシリーズ」の牙城に迫らんとする意欲はむしろ露骨で(笑)

その造形タッチや商品サイズ設定など、かなり「キングザウルス」を意識しているのが

如実に伝わって来るズボーグ。

実際のスーツでは垂れ下がっている状態になっている、象のように特徴的な長い鼻が

持ち上がった状態で造形されているなど、ただの気を付けではない躍動感を演出する

玩具としての独自のアレンジも興味深い本品です。

そんな本品を、自分なりに塗って仕上げてみるの巻。

……今や『メガロマン』が原作者の意向によって半ば封印された状態になっているので

映像・写真ひっくるめたカラー資料の少なさにはとにかく難儀させられました(汗)。

以上、今回はタカトク製ズボーグのリペイントの巻でした。

 

今やネタ的に語られたり、イジられたりと言うことも多い『メガロマン』なのですが

決して疎かに作られた作品ではないことは、声を大にして断言したいと思います――

 

それだけに少しでも早く、再び映像作品に触れることが出来る「雪解け」の日の訪れを

往年のソフト人形を愛でつつ、ひたすら心待ちにしたいと思います。