遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

流星の戦士

1985年放映、メタルヒーロー路線の野心作――

本格的な巨大怪獣路線の復活と新生を目指した『巨獣特捜ジャスピオン』。

その全ての企画意図や新機軸が円滑に活かされ、完結を見たわけではなかったものの

従来式の「東映ヒーロー的様式美」の破壊を積極的に目指した意欲的な作品世界は

気宇壮大な銀河創生伝説としての物語を彩った、数々の名劇伴や名挿入歌ともども

今も他のメタルシリーズにはない独自の魅力と芳香を放ち続けています。

 

何しろ歌詞中に固有のヒーロー名が一切入らないことをはじめ、どこかクールで

アダルティですらあるアレンジ&メロディと故・アイ高野氏のヴォーカルが相まった

その完成度の高さゆえか、他の挿入歌群に比べてなかなか本編で流れる機会がなく

個人的にはやきもきもしていた(笑)本ナンバー。

 

番組も最終盤においてから俄然、劇中曲としてのチョイスの頻度が急上昇して

決戦に向けて激しさを増していく物語のテンションを高めてくれたことは

『ジャスピオン』と本曲を愛するファンには周知の事実でありましょう。