

遥かなる宇宙の彼方、暗黒星雲の奥深くから……
美しい緑の星・地球を我が物にせんと狙い続けている怪獣軍団。


今日も配下の怪獣たちに向かって、怪獣魔王・イフの檄が飛ぶ。
また恐るべき侵略の魔の手が、僕らの母なる星に迫るのだ!

いふ「わははは……怪獣どもよ、血と力に燃えた素晴らしき暴れ者どもよ!
今こそ我が越え、我が言葉を心して聞くがよい――」

イフ「ワシは汝らの総帥、怪獣魔王イフである……!」
響き渡る怪獣魔王の声に答え、それぞれに咆哮する怪獣たち。
彼らは怪獣魔王のもとに集った宇宙の暴れ者、一騎当千の破壊者たちである。

「魔王様! 魔王様!」

「ありとあらゆる怪獣を束ねるに相応しきお方……
暗黒星雲の支配者、我らが怪獣魔王・イフ様!」

「万物に優れ、万事を見通す魔王様!」

「我ら、魔王様の忠実なる配下は……
ご命令を、今や遅しと待ちわびております!」

イフ「ぬわははは……よきかな、その心がけ。
sれでこそワシの誇り、全宇宙に覇を唱えるに相応しい強者どもよ」

イフ「ワシの見果てぬ夢……
そんなお前たちが存分に力を震い、猛き血潮を存分に滾らせて
声明を育み謳歌する、すなわち”怪獣郷”を成し遂げること」

イフ「その理想の第一歩として、まずは地球を征服すること。
……だが、そんなワシらに楯をつくものがおる。
小癪にも”怪獣郷”の大理想を阻みよる者がおる! それは誰だ!?」
「宙マンだ! 宙マンだ!」

イフ「そうだ、宙マンだ!
銀河連邦の元・英雄、プラネット星の宙マンだ!
現役を引退したのなら、大人しく縁側で盆栽でも弄っていればよいものを……
あの男が毎度毎度、ワシらのやることに首を突っ込んできよる。
このままでいいのか、怪獣どもよ!?」

「いいわきゃないでしょう、魔王様!?」
「俺たちだって。いいかげん腹に据えかねておりますぜ!」
「許すまじきは宙マンの野郎、怪獣軍団にとって不倶戴天の敵!」
「野郎を仕留めることこそが、地球侵略の第一歩!」
イフ「おお、そうかそうか……よくぞ申した、頼もしい奴らよ!」

イフ「では行くがよい、怪獣軍団の新たなる戦士よ!
宙マンを倒し、地球征服の功を成す三…その名誉はお前に授けよう。
目標は北海道千歳市だ、行け、行け、行けーいっ!!」

かくして、怪獣魔王の命を受け……
新たなる破壊の使者が、地球を目指して飛びたった。
危うし千歳、危うし宙マン!
……が、ひとまずそれはそれとして。

3月に入って、大地を覆っていた雪も徐々に溶けはじめ……
ここ・北海道にも、また春の気配が近づきつつあった。

街を吹き抜ける風も仄かなぬくもりを帯びるようになって、北国に暮らす
人の心も自然とうきうき弾んでしまうシーズン。
長く厳しかった冬が過ぎ、北海道は新しい季節の訪れに胸ときめかせていた。

ここ、千歳市のほんわか町五丁目……
毎度おなじみ「宙マンハウス」も、勿論その例外ではない。

みくるん「宙マンさん、皆さん、こんにちはですぅ!」
ながもん「(ボソッと)……おハロー」
宙マン「やぁ、いらっしゃい、こんにちは!」
ピグモン「はうはう~、おハローなの~♪」

落合さん「それにしても、ここ数日は温かい日が続きまして……
嬉しいことに、めっきり春めいて参りましたわねぇ」
みくるん「ほ~んと、あんなに分厚く雪が降り積もってたのに……」
ビーコン「雪かきの重労働から解放されると思うと、心底ホッとするっスよ~」
落合さん「(ジト目)何を仰ってるんです、ビーコンさん。
アナタは普段が普段なんですから、せめてそのくらい役に立ってもらいませんと」
ビーコン「ちょっ、失敬な、オイラだっていろいろ忙しいんスよ!?
エロゲしたり、エロ同人誌読んだり、エロい妄想したりエロ画像集めたり……」
落合さん「そういうのが問題なんです、そういうのがッ!(呆)」

ながもん「ともかく……雪が、溶けたのは……喜ばしい。
冬には、できない……いろんな、ことが……できるから」
ビーコン「いろんなこと?……たとえば、どんなことっスか?」
ピグモン「んーとね、自転車乗ったり、あっちこっちおでかけしたり……」
ながもん「アウトドア・ライフの……満喫」

宙マン「いいねぇ、アウトドアかぁ……。
もう少し暖かくなったら、またみんなでバーベキューやろうじゃないか!」
ながもん「オウ、バーベキュー……すばらしい……ジュルリッ」
みくるん「ちょっ、ながもん、よだれよだれっ(苦笑)

落合さん「そうなると、食材の確保に関しましては私の役目ですわね。
うんと美味しい旬の素材を、山ほどご用意いたしますから……
お殿様、それに皆様、うんとご期待していて下さいましね!」
宙マン「ああ、信頼させてもらうよ、落合さん」
ビーコン「っかー、情けない! アニキもみんなも、結局は食い気オンリーっスか?
その想像力の貧困さに、オイラ思わず涙がチョチョ切れちまうっスよ!」

落合さん「んーまっ、仰いましたわね!? 心底情けないビーコンさんの分際でっ!
……では伺いましょうか、アナタにはどんな代案があるんですの!?」
ビーコン「おろ?……それを聞くっスか? オイラ、言っちゃっていいんスか!?」
落合さん「(ジト目)勿体つけずにさっさと仰って下さいなっ」
ビーコン「ヒヒヒ、言ってもいいっスけど……下ネタびしばしっスよ!?」
落合さん「(慌てて)だーっ! ぜ、前言撤回、今のはナシ……」
ビーコン「いーや、断固として言わせてもらうっス、落合さんの要請っスから!
まず基本のコンセプトは“組んずほぐれつバトルロイヤル”で……」
落合さん「うがーっ、よしなさい、今すぐその口を閉じなさいっ!!(赤面)」
落合さんの「言論封殺」が、鉄拳という具体的な形を伴おうとしたその時!

ゴゴゴゴ……グラグラグラグラっ!

ビーコン「お、おろっ、おろろろろろっ!?」
みくるん「きゃああああんっ!」

落合さん「こっ、この揺れ、この感じ……
何やら、猛烈に悪い予感が……!(汗)」
「悪い予感」に限って、バッチリ的中してしまうのが人の世の常。
ビルを崩し、大地を引き裂いて、地中からその姿を現わしたのは!?

「シェゲゲゲゲ~ッ!!」
みくるん「ああっ、何か出てきたですぅ!」

ピグモン「はわわ、怪獣なの、怪獣~!」
落合さん「あれこれいろんなものが出てくる季節ですけど……」
ビーコン「怪獣が春の風物詩ってのは、さすがに無理ありすぎっしょ~!?(汗)」

ながもん「あれは……電気怪獣・ジェネレドン」
宙マン「……さてはまた、暗黒星雲の怪獣軍団が送りこんできたのか!」
ジェネレドン「シェゲゲゲ、ご名答~!」

電気エネルギーを武器として操るジェネレドンは、地球へ飛来した後に
密かに地中へ潜伏し、地下ケーブルから電気を吸収することでパワーを蓄え
今まさに、充電完了した元気満タン状態で地上に出てきたのであった。

ビーコン「……ってことは、北海道の電気タダ食いってわけっスか!?」
落合さん「これから電気使用量が値上がりしようという折に、なんてハタ迷惑な!」
ジェネレドン「シェゲゲゲ、うっせーやい、やったもん勝ちよォ!」

イフ「わははは! それでよいのだジェネレドン!
下らん雑音など聞き流して、千歳の街をめちゃくちゃに破壊してしまえ!」
ジェネレドン「シェゲゲゲ! 任しといてチョーダイませ、魔王様~!」

ジェネレドン「溜めに溜めた電気パワー、もう暴れたくてうずうずしてたところでさ。
う~んと派手にいきますぜ~!」

ジェネレドン、進撃開始!
ヘビー級の体躯が迫るのを前にして、たちまち街は大パニックに陥り
往左往、悲鳴をあげて人々が逃げ惑う。

ながもん「(無表情)これは、いろいろ……まずい、事態……?」
ビーコン「だーっ、判ってんなら早く逃げるっスよ!(汗)」
宙マン「こっちだみんな、早く安全な場所へ!」

ジェネレドンの角が、ひときわ激しいスパークを放ち……
次の瞬間、地上へと向けて稲妻状の青白い放電ビームが迸った!

ビーコン「どひ~っ! と、とんでもない威力っスよ!(汗)」
落合さん「あらあらまぁまぁ、どうしましょう!?(汗)」

人々の混乱と恐怖をアザ笑うように、千歳の街をナメ回すように……
放電ビームの閃光が走り、街の建築物を次々に破壊していく!
燃え盛る炎の中で、早くも勝利を確信したドヤ顔全開のジェネレドンである。

ジェネレドン「シェゲゲゲ、こんなのはまだ序の口だぜ!
俺様は宇宙最強だァ!」
宙マン「ううむっ、もう許さんぞ!
宙マン・ファイト・ゴー!!」

閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。
麗な空中回転とともに、荒れ狂うジェネレドンの前に舞い降りる!

ジェネレドン「(驚き)しぇ、シェゲゲゲッ!?」
宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上!」

ズ、ズーンっ!!

落合さん「ああっ、お殿様……
こうなってはもう、お殿様だけが頼りですわ!」
ビーコン「アニキ~、そんな怪獣ボイーンとやっつけちゃうっス~!」
ピグモン「はうはう~、宙マン、がんばってなの~」

ジェネレドン「シェゲゲゲっ……そうかィ、宙マンってのはお前かよ!」
宙マン「電気怪獣ジェネレドン、これ以上の乱暴は許さないぞ!」
ジェネレドン「ほざけッ、だったら腕ずくで来な!」
宙マン「そちらがそのつもりなら……やむを得ん!」

全身にみなぎる怒りを力に変え……
ファイティング・ポーズをとって、敢然と身構える宙マン。

激突、宙マン対ジェネレドン!
千歳の、いや地球の命運をかけての巨大戦が幕を開ける。

宙マン「それっ! どうだ、これでもか!」
ジェネレドン「シェゲゲゲ、なんのそれしき!」

巨大化した宙マンをも、優に上回るヘビー級のボディと耐久力……
矢継ぎ早やに繰り出される打撃さえ、ものともしないジェネレドン。
宙マン「……くそっ!」
ジェネレドン「お手本を見せてやるぜ――攻撃ってのは、こうやるんだよ!」

バリバリバリバリッ!
宙マン「う、うわぁぁぁぁっ……!」

体内に蓄積した莫大な電気エネルギーを、角から一気に放出!
電気衝撃波の威力に、大きく吹っ飛ばされて地に叩きつけられる宙マン。
みくるん「ああっ、宙マンさんが!」

ながもん「これは……見てる、だけで……キツいっ」
ビーコン「今の一発はかなりシャレんなってないっス~!(汗)」
ピグモン「はわわわ、このままじゃ宙マンがあぶないの~」
落合さん「(息を呑み)……お殿様……っ!」

オフ「わはははは! 勝てる、これはいいぞ、今度こそ勝てる!
さぁジェネレドンよ、恨み重なる宙マンを消し炭にしてしまえ!」
ジェネレドン「シェゲゲゲ、任しといて下さいよっ、と!」

勢いと調子に乗ったジェネレドン、角からの放電ビームを発射!
その激しいスパークを、側転によって辛くも回避していく宙マン――
だが、そうはさせじと怪獣も、放電ビーム攻撃の手を緩めはしない。

凶暴な破壊衝動そのもののように、周囲に炸裂する放電ビーム!
右へ、左へ繰り出され、大蛇のように荒れ狂う破壊エネルギーの奔流を前に
さしもの宙マンも、回避だけで手一杯と言う状況である。

爆発! 炎上!
唸りをあげる放電ビームの煽りを受け、建築物が次から次へとその威力で
木っ端微塵に粉砕され、炎に包まれていく。
宙マン「(よろめいて)……くッ!」

ジェネレドン「シェゲゲゲ~っ! 宙マン、一気に捻り潰してやるぜ!」
宙マン「なんの!……宙マン・ショット! えいやーッ!」

ジェネレドン「(苦悶)しぇ、シェゲぁぁぁっ!?」
気合とともに、不可視の衝撃波を放つ宙マン!
その一撃が、突進してきたジェネレドンの肩に命中して怯ませた。

ながもん「(頷き)………よしゃっ」
ビーコン「上手いっス、アニキ! 今がチャンスっスよ~!」
宙マン「おうっ!」

ジェネレドンの足元がふらつき、歩調が乱れたその隙を突いて……
素早く駆け寄って、その巨体と真っ向からがっぷり四つに組む宙マン。

ジェネレドン「なっ、何する気だ!?」
宙マン「こうするつもりさ――sぉれっ、それそれそれ~っ!」

ジェネレドン「のわぁぁっ、や、やめて止めてやめて止めて……
め、目が回るぅぅ~っ!」

宙マン、パワー全開!
豪快な投げ技で、ジェネレドンの巨体を地に叩きつけたところへ――
宙マン「とどめだ!
宙マン・エクシードフラッシュ!!」

全身のエネルギーを極限まで凝縮して放つ、虹色の必殺光線……
エクシードフラッシュの一閃が、ジェネレドンを直撃!!

ジェネレドン「シェゲぁぁっ……
ちゅちゅ、宙マン、し、シビれるほどに強すぎる~っ!」

やったぞ宙マン、大勝利!
ピグモン「はうはう~! やったのやったの、宙マンがやったの~!」

ながもん「新たな、季節に……ふさわしい……グッジョヴ」
みくるん「宙マンさん、ありがとうございますぅ!」

イフ「うぐぐぐっ……おのれおのれェ、宙マンめ、よくも!
だが覚えておれよ、この例はいつかたっぷりさせてもらうからな。
そうとも、怪獣軍団の真の恐怖を、お前はまだ知らないのだ……!」
……などと言う、毎度毎度の負け惜しみはさて置いて。

今回も宙マンの活躍によって、怪獣軍団の尖兵・電気怪獣ジェネレドンは
見事に撃退され、千歳の平和は守り抜かれたのであった。
落合さん「どうもお疲れ様でした、お殿様!」
ビーコン「やっぱこのテの荒事は、アニキに任せるに限るっスね~」

宙マン「いやいや、そうアテにされてもねェ……。
私はもう現役引退してる身なんだから、むしろそのテの事には関わらないで
の~んびり過ごしたいところなんだが……」
みくるん「ふふふっ、でも、そんな風に仰ってても……
困ってる人がいたら、きっと宙マンさんは見捨てておけないんでしょうね~」
ながもん「そこが、宙マンの……いい、ところ」
ピグモン「はうはう~、宙マンはずっと正義の味方なの~♪」
宙マン「(照れて)ああ、いやぁ、はっはっはっはっ……
そんな風に私をおだてたって何も出ないぞ、みんな?」
落合さん「(微笑)いいえ、そんなことございませんわ。
……お殿様がお殿様でいて下さる、それだけで充分すぎるくらいです」

ビーコン「ヒヒヒ、そうそう、アニキはいつも通りのアニキでいいんスよ。
アニキが何も出せないってんなら、その分オイラが引き受けるっスから!」
落合さん「あら、ビーコンさんにしては頼もしいお言葉ですこと!
なにかミョーなものでも拾い食いなさいまして?」
ビーコン「だーっ、ゴアイサツっスねぇ、落合さん!
オイラだってその気になりゃあ、いろいろイイもの出てくるんスよ?
ヒヒヒ、例えば下ネタとかぁ、エロい妄想とかぁ、それから×××とかぁ……」

げ し っ !

落合さん「ねーいっ、結局はそっちの路線ですかっ!(怒)」
ビーコン「どひ~っ、伏せ字の中身は御自由に深読みして欲しいっスぅぅ~」
宙マン「はっはっはっはっ」

「きたぐにの春」が、明るい笑顔を呼びおこす――
それを守るのは、もちろん千歳のヒーローだ。
我らが宙マン、次回もバッチリ頼んだぞ!

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