1980年代前~中盤にかけ、日本コロムビアのアニメ関連音盤の一端として
リリースされていた、人気アニメ・特撮作品における主題歌や劇中音楽などを
自由にアレンジし、シンセサイザー演奏で新たな生命を吹き込もうという
共通の企画意図をもつ“デジタル・トリップ”シリーズ。
本邦TV特撮の金字塔である『ウルトラQ』も、
実はそのラインナップの中に含まれておりまして……
で、当時小学6年生(!)だったワタクシが、これを購入したと言う次第。
あくまでも原曲のメロディラインやフレーズを大切に順守し、折り目の正しい
優等生的なシンセアレンジのアプローチを試みた『ゴジラ伝説』に対しまして、
こちらの“デジタル・トリップ”シリーズの方はと言えば、元々の楽曲じたいは
あくまでも「素材」として割り切った上で、むしろそこからのギャップや違和感を
積極的に押し出し、楽しむかのような、自由奔放なアレンジがウリ。
当時ワタクシ、これを何の予備知識もなしに購入したものですから……
曲の合間に、サンプリングされた男声による合いの手が頻繁に挿入されたり
極端なまでにノリノリでピコピコ(笑)なフリーダムすぎるアレンジに対しては
大いに面食らい、思わずクラクラきてしまったのも懐かしい思い出です(笑)。