それまでは若い教師が主役だった本邦青春ドラマにあって、初めて教師ではなく
生徒を主人公に据え、その強烈なキャラクターを軸にして明るく、楽しく展開される
青春群像劇を爽やかに描き切って「青春もの」の新たなパイオニアとなり、主演の
森田健作氏が、今なお「青春の巨匠」として語られる原点ともなった伝説のドラマ、
1971年放映の『おれは男だ!』。
そんな『おれは男だ!』の明朗で、溌溂とした世界観をもっとも象徴していると
個人的に思えてならないのが、今夜ご紹介の本ナンバーです。
森田氏の歌う挿入歌「男なら気にしない」の、ストレートなインストゥルメンタル版。
主人公・小林弘二をはじめとした青葉高校の剣道部・男子連中の三枚目的で、
時にズッコケたり空回りもしつつ、その上でなお愛すべき青春群像を
明朗に楽しく描写するうえでは欠かせない一曲です。