遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

それは愛

松平長七郎……

三代将軍家光の弟でありながら、謀反の疑いをかけられて切腹した

駿河大納言忠長の遺児である。

 

後にその措置を恥じた家光から大名に取り立てようとの申し出を受けたが、

長七郎は堅苦しい大名暮らしを返上。

天下御免・生涯勝手の御墨付きを受けて、浪々の旅に出た――

時代劇スター、里見浩太朗氏の当たり役となった“松平長七郎”……

明朗・明快な筋運びや、力強くも舞うように美しい里見氏の二刀流殺陣の魅力で

お茶の間の人気を見事にかちえた痛快時代劇、1979年放映『長七郎天下ご免!』の

エンディング・テーマは、主演の里見氏が甘く切なく歌い上げる本曲。

 

江戸市井の人々をおびやかす悪党どもを快刀乱麻、気持ちよく事件が解決した後に

すかさずエンディング曲として流れる本ナンバーの余韻に包まれたが最後……

次週もまた、『長七郎』にチャンネルを合わせるしかなくなってしまうのです(笑)。

 

自由な旅を終えて江戸に戻った長七郎は、大久保彦左衛門の世話により

日本橋の仕出し屋「浜乃屋」に、結城長三郎と名を変えて移り住んだ……。

(『長七郎天下ご免!』オープニング・ナレーション)