遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

工房の主はいつもプリプリ

パワーレンジャー』関連商品販売の権利を買収した米・ハズブロ社が

精力的に展開している関節可動アクション・フィギュアの一大シリーズ、

その名も『パワーレンジャー・ライトニングコレクション』。

嬉しいチャンスとご縁に恵まれまして、また新たな「ライトニングコレクション」を

我が家にお迎えすることができました――

 

それが、こちらのフィニスター(FINSTER)!

1992年放映、オリジンたる我が国の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』における

魔女バンドーラ一味の怪物職人にして敵幹部"プリプリカン"ですね。

 

 

 

「まったく……

 バンドーラ様は一度言い出したら聞かないんだから。

 プリプリ、プリプリ!」

と、そんなわけで……

みんな大好き、勿論僕も大好きなプリプリカン、ニッコニコで開封

「粘土をこねて怪人や戦闘員を創り出す、職人肌で気難し屋の敵側幹部」と言う

それまでになく、それ以降にもまず生まれ得ないであろうオンリー・ワンの個性が

不思議な共感を呼び、少なからぬ視聴者を造形趣味の道へと引きずり込んだ(笑)

であろうプリプリカン。

そんな類例のない愛され敵幹部のキャラクター性を、「ライトニングコレクション」は

流石の安定感で立体化。

古木に目鼻がついたようなルックスの再現度も、

常備している塑像道具の細かく丁寧な塗りわけも、ともに申し分なく見事です。

トレードマークでもある大きなエプロンの都合上、

他の「ライトニングコレクション」フィギュアのように

ド派手なアクション……と言うわけにはいきませんが、もともと前線に出ない

非戦闘要員につき、その辺は全く問題なし。

むしろ口を開き、天を仰いでボヤかせてみたり、小首を傾げさせてみたり、

工具を手にモンスター造形に勤しませてみたり……

非戦闘要員としての「静」の小芝居をあれこれ熟考してみるのも、

彼ならではの楽しみ方ではなかろうか、と。

そうそう、本品には他の「ライトニング」系商品のような

エフェクトパーツがつかない代わりに、劇中にて戦闘員のパティ(ゴーレム兵)を

生み出すための量産用粘土型が付属。

畳んでバッグ状に出来たり、ゴーレムのうち二体は別パーツで
フィギュアの手に持たせられたり、小技も気がきいてます。

彼の主人(とは言え、ゼッド首領時代はかなり冷遇されてたりもしたんですが)たる
ロード・ゼッドとのツーショット。
 
劇中描写に合わせてかなり小ぶりなつくりですが、彼がいるといないとでは大違い―
遊びのイマジネーションは、彼一人がいるだけでグンと大きく広がってくれます!

と、今回もまたまた大満足の
ハズブロ「ライトニングコレクション」版フィニスター(プリプリカン)。
貴方が『ジュウレン』ないし『パワレン』のファンならば文句なしのおすすめ品です。
 
ラストは、彼の生み出した素晴らしき「芸術」たちとの記念写真風に……。