遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

さすらいの誓い

1972年放映の『快傑ライオン丸』の好評を受けた姉妹編として放送されるも

西部劇タッチの大胆な導入やロケット変身のコンセプトなど、前作との乖離ぶりが

却って視聴者を戸惑わせてしまったようで、結果としてキャラや設定を活かしきれず

2クールの短命に終わってしまった『風雲ライオン丸』。

快傑/風雲ライオン丸 (ピー・プロ70’sヒーロー列伝)

とは言うものの、よりハードかつ容赦ない形で人間の暗黒面などを描き、主人公を

ギリギリの線まで追い詰めるドラマの苦味を帯びた味わいが一種の独自性ともなって

『快傑』以上に根強くもマニアックなファンを獲得しているのも『風雲』の真実。

そんな『風雲ライオン丸』よりこの一曲、本作のよりアダルトな一面を象徴して

歌詞中にヒーローや敵などの固有名詞が一切登場しないクールなさすらいの歌として

完成をみた本曲は、第7話ラストシーンでの挿入例も強く印象に残ります。