とりたてて気張って店を探し回るだけでもなく、ただ普段何気なく通ってる
生活圏内の店を取り上げるだけで、自然と「名店紹介」になってしまう……
こと「食」に関する限りは、つくづく嬉しい環境だなあと思いますです。
そんなこんなで今日もまたお邪魔しました、札幌の「もいわ太陽食堂」さん。
沖縄料理にすっかり魅入られた我が身ゆえ、北海道で本格的な沖縄料理が楽しめる
この素敵なお店にはついつい通いつめてしまうのです(笑)。
今回の注文は、こちらの「太陽食堂セット」。
ソーキそばを筆頭にジューシー(沖縄風の炊き込みご飯)、にんじんしりしり、
ゴーヤチャンプルー、もずく酢に島豆腐のおから、サーターアンダギーに至るまで……
沖縄料理の「おいしいところ」をバラエティ豊かに、かつ一度に楽しめると言う
同店でも一番の人気メニューです。
これだけボリューミーな迫力満点の内容でありながら、決してもたれることもなく
むしろすんなり「イケて」しまうのは、ひとえに沖縄料理ならではのソフトさの中で
素材それぞれの味わいを素直に引き出す絶妙な調理の賜物。
そうそう、あのとき沖縄で食べた料理も確かにそうだった!
そしてやっぱり、食べるたびに感動を新たにさせられてしまうのは……
道産豚のソーキ(あばら骨の部分)をじっくり17時間(!!)かけて「炊く」ことで
徹底的に余計な脂や雑味を抜き、軟骨までも丸ごとペロリと食べることができる
このソーキの卓越した出来栄え。
余計なものを徹底的に抜き、その果てに光り輝くあっさり上品なその味わいは
さしづめ、パンドラの箱の一番底に残っていた「希望」そのものでしょうか。
……などと、ついつい饒舌になっちゃうほど(笑)旨かったです!