遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

君こそはガラダマ・モンスター

毎年半ばより放映開始される、ウルトラマンシリーズ最新作の放映スケジュールと

完全に歩調を合わせて連動し、テレビで見たあの怪獣が、玩具売り場に行けば

待っていてくれる、とても恵まれた環境下でのリリースがウリとなっている

現行のバンダイウルトラ怪獣シリーズ」。

そんな現行ソフビの戦列に、今また加わったニューフェイス……

去る9月9日にリリースされたばかりの本品は、1966年放映の『ウルトラQ』にて

デビューを飾り、シリーズ最新作『ウルトラマンブレーザー』において57年ぶりの

テレビ作品復帰を果たした人気怪獣、”ロボット怪獣・ガラモン”君であります。

何しろこのデザイン・造形はと言えば、同一スーツ流用の友好珍獣・ピグモンの印象が

あまりに強烈かつ圧倒的すぎただけに、果たして今更ガラモン復活などと言われても

いかがなものか、と内心危惧していたフシもあったのですが……

ブレーザー』9話に登場したガラモンは、そんなファンの不安を吹っ飛ばすように

圧倒的な愛嬌と強さ、怖さを見事にアピール!

そう、「ガラモンにはガラモンの魅力がある」のだと改めて気づかさせてもらえた事で

このたびの『ブレーザー』における再登場を契機として、怪獣ガラモンの魅力について

再認識と共に惚れ直したファンの方も少なくないんじゃないでしょうか?

と、それに歩調を合わせる絶妙のタイミングでのソフビリリース。

ガラモン立体物と言えば今も昔も難儀させられるのが全身の棘ディテール表現ですが

本品は過去アイテムにおけるノウハウの蓄積を経た上で、ガラモンらしいフォルムと

棘の量感とを巧みに両立させて高い完成度を保っています。

そうそう、個人的に「おおっ」と感心したのが、この「足」!

単なる棒立ち状態ではなく、微妙な角度をつけての造形がなされていることによって

劇中でのあの軽快なフットワークが目の前で蘇ってくるかのようです。

以上、個人的にはかなりグッときた新製品のガラモンですが……

 

ただ、現行ソフビでは『ウルトラマンマックス』登場版スーツ準拠のピグモンもまた

現在進行形のアイテムとして店頭をにぎわし続けているだけに、例えばお子さんから

ガラモンをリクエストされた親御さんが、うっかり間違ってピグモンを買ってしまい

様々な悲喜劇が家庭内で生じるのではないか……と言う一抹の不安も(笑)。