『ウルトラマンティガ』に登場した怪獣・宇宙人・ロボットなどのキャラクター群を
一体残らず、フル塗装済みのPVCフィギュアとしてリリースする快挙を成し遂げ
ウルトラファンの度肝を抜いた、バンダイの「ティガモンスター超全集」シリーズ。
そんな「ティガモンスター」シリーズ第二弾から、今回はこちら……
TVシリーズ第31話に登場し、身の毛もよだつ冒涜的な生物然としたグロテスクさと
一切の情を持たず、受け付けない怜悧な機械的行動ロジックとのギャップの魅力で
その個性をアピールした”人工生命体・ビザーモ”君でアソんでみることにします。
で、仕上がりましたのがコチラ!
1997年リリースの商品としては画期的なフルカラー彩色が魅力の本シリーズですが
まだこの時点では思い切り悪く、「男児向け玩具」としての領域を意識するあまりに
各部彩色に用いられた塗料があまりにどぎつく、「怪獣」としての色彩的リアリティを
やや欠いてしまっているのも否めないところ。
ですので、リペイントを施す際には……
まずは何より、ともすればケバケバしく、くっきりし過ぎている全身のカラーリングを
もう少し「落ち着かせて」やる事を念頭に置いて作業を進めます。
そうして各部カラーリングの極端な自己主張が抑制され、全体が落ち着いてくることで
改めて、本品の造形クオリティの高さも顕わになってこようと言うもの。
しかる後にスミ入れを兼ねてペトロール溶き油絵具でのウォッシングを施しますと、
全体の印象がより引き締まったものになってくれますのでお勧めのひと手間ですね。
と、そんなこんなで簡単ながら……
「ティガモンスター」版ビザーモ、お手軽塗り足しのご報告でした~。