遊びをせんとや生まれけり

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南の涯てまで

ウルトラマンティガ』に登場した怪獣・宇宙人・ロボットなどのキャラクター群を

一体残らず、フル塗装済みのPVCフィギュアとしてリリースする快挙を成し遂げ

ウルトラファンの度肝を抜いた、バンダイの「ティガモンスター超全集」シリーズ。

そんな「ティガモンスター」シリーズ第二弾から、今回はこちら……

TVシリーズ第34話登場、ブルトンやプリズ魔などに連なるオブジェ系怪獣の系譜を

久々に復活させてファンを喜ばせた”生体兵器・デシモニア”君でアソんでみます。

 

 

で、塗りあがりましたのがコチラ!

1997年リリースの商品としては画期的なフルカラー彩色が魅力の本シリーズですが

まだこの時点では思い切り悪く、「男児向け玩具」としての領域を意識するあまりに

各部彩色に用いられた塗料があまりにどぎつく、「怪獣」としての色彩的リアリティを

やや欠いてしまっているのも否めないところ。

ですので、本品に関しましても……

全身の光沢をぐっと落としてトーンを落ち着かせ、色彩も単なるベタ塗りではなく

より奥行きと深みが出るように、と念頭に置きつつ作業を進めていきます。

そうして各部カラーリングの極端な自己主張が抑制され、全体が落ち着いてくることで

改めて、本品の造形クオリティの高さも顕わになってこようと言うもの。

しかる後にスミ入れを兼ねてペトロール溶き油絵具でのウォッシングを施しますと、

全体の印象がより引き締まったものになってくれますのでお勧めのひと手間ですね。

以上、今回は……

「ティガモンスター」版デシモニア、お手軽お色直しの巻でした~。