所謂「ニュージェネ系」の継承ではなく、かと言って単純な復古路線でもなく……
野性的なヒーローの挙動や個性豊かな怪獣たち、「大人」なメイン登場人物の織り成す
地に足の着いたドラマとしての見応えなどなど、幾多の魅力的な要素が相まって
約半年の放映期間を見事に全うした『ウルトラマンブレーザー』。
そんな『ブレーザー』、僕の大好きなシリーズ最新作(2024年3月現在)は、劇中にて
ヒーローや防衛チームの活躍、毎回の怪獣の破壊とスペクタクルを彩る音楽からして
実に意欲的に「攻め」た、シャープな仕上がりを見せて耳を楽しませてくれました。
シリーズの物語における中心軸として据えられ、少数精鋭の隊員たちによって
怪獣被害を最小限にとどめることを義務付けられた特戦隊「SKaRD」のために
用意された本曲……1971年放映『帰ってきたウルトラマン』以来の伝統芸たる
”ワンダバ”コーラスを受け継ぎながら、この仕上がりのとんがりっぷり!!
今回の『ブレーザー』がウルトラ初体験の方々には素直にかっこよく耳に馴染み、
また同時に従来の『ウルトラ』を知る者はアレンジの攻め具合に驚かされ……
そんな世代間のギャップをも含めて楽しみ、また語り合いたい好ナンバーですね。