遊びをせんとや生まれけり

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地獄からの誘い

児童向け玩具の体裁を取りつつ、実際の怪獣のイメージを忠実に再現してみせた

ブルマァク製ソフビ怪獣の造形レベルの高さは、現在も語り草となっており……

今回ご紹介させて頂くこのアイテム、「原始地底人キング・ボックル」もまた

そんなブルマァク黄金期ならではの優れた造形センスが遺憾なく発揮された、

正に脂の乗り切った一品(にして逸品)です。

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このブルマァク版キング・ボックル(当時品はあまりに高すぎて手が届きませんので

もちろんここで扱うのは復刻版です)に関しましては、去る2008年1月の段階で既に

入手の上で一度リペイントを施し、それなりに悦に入って(笑)いたのですが……

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何ぶんそれからだいぶ時が経ち、塗装のあちこちにダメージが生じてきましたので

それら塗装面ダメージへのリカバリという意味も兼ねて、「どうせなら!」と思い立ち

今回ここに全面的な再リペイントを施すことに致しました。

 

 

 

 

 で、塗りあがりましたのがコチラ!

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以前の塗りが、ガンダムカラースプレーの「エクストラダークグレー」を基調とした

比較的あっさりめの塗りだったため、塗膜が弱かったという6年越しの反省(笑)も

それなりに踏まえた上で、今回はよりしっかり、がっちりソフビ表面へ食いつくよう

塗膜を丈夫にしてやろうというのが個人的大命題。

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そんなわけでソフビ上からの塗料の上塗りを、以前にリペイントを施した時よりも

意識してしつこく、何度にも分けて複数色で繰り返していきます――

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で、せっかく再リペイントを施す以上、前と全く同じでは面白みに欠けますので

今回の塗装に際しては色味の方も変えたりしてみました。

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そんなこんなで、今回もまた「いつも通りのいつもの工程」にてフィニッシュ。

劇中イメージに基づき、ボディのツヤは出来る限り消してカサカサにする一方で

原始地底人の特徴である仮面のごときクールなフェイス部は半光沢処理にして

部位ごとの質感の差異が際立つようにもしてみました。

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以上、今回はブルマァク復刻版キング・ボックルの再リペイントの巻でした。


「レトロソフビだから」と言う色眼鏡を外して向き合ってみると、ソフビ造形面での

現在の目で見ても遜色なきレベルの高さに驚かされる本品……

復刻版ならば、気兼ねなしにリペイントを楽しめるから有難いですね~(笑)。