古の玩具メーカー・ブルマァク社の怪獣ソフビにおける「リアルな造形タッチと
玩具的デフォルメの絶妙なる調和」という要素を自社の作風としてリスペクトし、
その作風の揺るぎなさと安定したクオリティの高さで、怪獣・玩具ファンから
多くの支持を勝ち得ている、やまなやの「怪獣郷」シリーズ。
そんな「怪獣郷」シリーズから、このたび遡上にあげますは……
シリーズ立ち上がりの第3話~4話に渡ってヒーローを苦しめ抜き
「生きる厳しさと哀しさを鮮烈に問う」と言う『ウルトラマンレオ』の
ハードな根性路線を、いささかやり過ぎなほどに(苦笑)印象付けた
“奇怪宇宙人・ツルク星人”です。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
元の玩具然としたスプレーワークの華やかさも、それはそれでまた
捨てがたかったのですが……それだと記事になりませんので(笑)、
ここはいつも通り、本編準拠のリペイントを施す方向で。
と言うわけで、資料写真を見つつの作業開始。
慌てて基本色をベタ塗りするのではなく、下地となるべき色を
じっくり、何回かに分けて塗り重ねていきます。
そうすることによって、塗装面にもより一層の奥行きが出てきて
劇中の星人らしい質感に近づけるのではないかと思います――
部分塗り分けの後は、ウォッシングとつや消しスプレー吹きで完成。
そして、そんな艶消し質感の中、両目の赤だけをビビッドな原色で
艶を出しつつ塗る事で、全体のアクセントにもしてみました。
以上、今回は「怪獣郷」版ツルク星人の巻でした。
やまなや・怪獣郷シリーズならではの安定感ある造形タッチは
久々に塗ってみても、やっぱり実に良いですね!