パンチ力抜群のヴォーカルと、ビートの効いたノリのよい数々の楽曲によって
我が国における歌謡曲のありかたを文字通りの意味で「一新」し、来るべき
和製ポップス黄金時代の先鞭をつける形で、1960年代後半を席捲してみせた
女性シンガー、黛ジュン氏。
そんな黛氏の4枚目のシングルであり、大ヒットを飛ばした氏の代表曲のひとつ
「天使の誘惑」のカップリング曲として収録されていたのが本曲。
黛氏の実兄にあたる作曲家であり、特撮ヒーローファンには『超人機メタルダー』の
OP・EDテーマを手がけたことでも馴染みの深い故・三木(渡辺)たけし氏による
ロック・コンボ風アレンジの大胆な導入と、黛氏の歌唱力が一体になることによって
ある意味A面曲以上に60年代の空気を濃厚に湛えている、さながら匂い立つような
サイケデリック・オーラ満載の「濃厚な」ナンバーです。