パワフルにして鋭く精悍、更には匂い立つような男性的色気さえも併せ持つ
管楽器の響きの魅力をサウンド・コーディネイトにおいて積極的に取り入れ
所謂ブラスロック・バンドの先駆的存在として知られる「シカゴ」。
2022年の現在もなお活動を続けているこのロック・バンドが、1970年にリリースして
世界的ヒットを記録したナンバーが「長い夜(原題:25 Or 6 To 4)」です。
余談ながら、我が国の作曲家であり、日本作編曲家協会理事としても知られる
ボブ佐久間氏は、一時期この「シカゴ」のサウンドに強い影響を受けるかたちで
1970年代のアニメ・特撮・一般ドラマでの劇伴音楽において、グルーヴィーかつ
パンチの効いた、活きのよいブラス・ロックのテイストを随所において盛り込み
多くのリスナーを魅了してくれたことは周知の事実ですが……
逆にワタクシの場合、幼少期に見たアニメや特撮番組における佐久間氏の劇伴へ
最初に触れたことで「初期化」が完了していたもんで、後に初めて本曲を聞いた際
真っ先に「あ、レッドバロンだコレ!」と、本末転倒な感想を抱いてしまったことを
いま改めて、この場をお借りして告白・懺悔したいと思いますです(赤面)。