遊びをせんとや生まれけり

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紅三四郎

劇画調キャラのハードタッチを活かした気鋭の演出……

後のタツノコプロ・SFヒーロー路線の原点であり、完成度の高さから

1970年・富士フイルムの技術賞をも獲得するに至った名作アニメ、

タツノコ・タッチが早くも冴え渡る『紅三四郎』。

2バージョンの主題歌が存在していることでも有名な本作ですが

今回のご紹介は、美樹克彦氏がヴォーカルを取るバージョン。

「テレビまんがの主題歌」と言うだけにとどまらない、若者の青春を

瑞々しく活写してみせた、清新の輝きを保つ名曲です。

“父の血を継ぐ紅魂、母の形見の柔道着。

 胸に抱いて涙を堪え、夕陽の沈む果てまでも、

 片目を求めてただ一人、往くは紅三四郎

 紅三四郎よ、勝利の道を突っ走れ!”

(『紅三四郎』第26話「秘剣美少女」より、

    内海賢二氏によるクロージング・ナレーション)