「変身サイボーグ」や「ミクロマン」、それに「ジェニー」や「リカちゃん」など
自社オリジナルの玩具のためにイメージ・ソングを新たに作曲し、玩具の世界観や
楽しさをアピールするという販売戦略は、古くからタカラ(現・タカラトミー)が
得意としてきたところですが、こと同社の女児玩具ロングセラーであるところの
『リカちゃん』に関しましては、どういうわけか珍曲・迷曲・怪曲が目白押しで
一部好事家のハートを絶妙に擽ってくれます(笑)。
そんな『リカちゃん』珍曲群の中より、今夜はこちらをチョイスしてのご紹介。
1971年に東宝レコードよりリリースされ、当時の「少女歌手」である横山一代氏が
リカちゃんの本名である“香山リカ”名義でヴォーカルをとったものです。
で、本曲の聞き所は何といっても……
しっかりした編曲・メロディに対し、明らかに足並みを揃えきれず追いつけていない
リカちゃんこと横山氏の朴訥すぎるヴォーカルそのものにあります。
この絶妙の素人風味、きちんと訓練を受けた歌い手には出せない「味」です(笑)。