遊びをせんとや生まれけり

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『ウルトラマンブレーザー』第1話、見ました!

2023年7月8日、灼熱の土曜日……

そう感じたのは全道的な真夏日を記録したせいだけではなく、本日放映の新番組

ウルトラマンブレーザー』の第1話を摂取したからでもあると思います(笑)。

メインスポンサーのマーチャンダイジング面での要求とがっぷり四つに組むかたちで

商材であるコレクションアイテムやとキャラクターとの連動をより強く打ち出して

好評を博してきた、所謂”ニュージェネレーション”も、2013年に放映開始された

ウルトラマンギンガ』から数えて、早や10年。

 

それだけ続いて「血」が濃くなってしまえば、どこかで一度その流れをリセットしたり

新たな潮流をもたらすべき新陳代謝の胎動が来るのは、ウルトラシリーズに限らず

どんなジャンルの作品であっても、もはや必然でありましょう。

ウルトラアクションフィギュア ウルトラマンブレーザー

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で、そんな「心機一転」の意気込みのもとに幕を開けた新番組。

 

前年の映画『シン・ウルトラマン」の興行面での成功もまた、にぎやかで華々しい

ニュージェネ販促路線から距離を置くための追い風として作用したであろうことは

想像に難くないのですが……いざ蓋を開けてみれば、ただ単にリアリティ重視なだけの

初代ウルトラマンの温故知新」的方向性だけではない、本作ならではの独自性が

随所に垣間見える、正に「異色作」と呼ぶにふさわしい異色の立ち上がり。

ウルトラ怪獣アドバンス バザンガ

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田口監督の得意とする硬質なミリタリー描写と対を為す形で、夜の池袋狭しと

パワフルに暴れまくる新怪獣バザンガの存在感もさることながら……

そんなバザンガのさらに上を行くインパクトで、我々人類の前にその姿を現した

新ヒーロー・ウルトラマンブレーザーの威容。

 

そう、それはまさしく「威容」であり、同時にまた「異様」でもある……

 

初代ウルトラマンの企画の原点たる”人類に味方する神風のごとき怪人”と言う要素を

これまでのウルトラヒーローとは全く異なる野獣めいたワイルドな演技づけによって

インパクトたっぷりに描写し、本作の売りの一つである「怪獣重視」の方向性を

「銀色の巨人、「ウルトラマン」と呼ばれるあの怪獣」が率先して示してくれたことで

ヒーローものであると同時に「怪獣者」でもあると言うウルトラシリーズの原点回帰と

更なる未来への飛翔の意志を示し、老舗シリーズ最新作の面目躍如となりました、

[バンダイ] DXブレーザーブレス 最強なりきりセット

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もちろん本作ならではの独自性のもうひとつ、「隊長ウルトラマン」の方向性を

作戦行動中の適切な判断、時にウィットや軽口をも交えつつ部下との円滑な交流を図る

本編中での描写によって、作品の店舗を損なうことなく巧みに示してくれた

主人公ヒルマ・ゲント役の蕨野氏、脚本担当の小柳氏ら各パートの力が結集された

「良い仕事」っぷりも実に言う事なしですね。

ウルトラヒーローシリーズ 90 ウルトラマンブレーザー

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そんなわけで、今回のサブタイトルに相応しい数々の「新たな挑戦」、

より硬質な手触りのウルトラマンを追求しつつ、決して過去への後退ではない

勇敢な「攻め」の姿勢に、すっかり魅了されてしまった僕ことさいとうひとし。

 

あの「新宿駅のホームで絶え間ない嘔吐感に悶え狂ってる酔漢」みたいな鳴き声で

本能のまま(にしか見えない!)に戦うブレーザーのファイトスタイルともども

いい意味でこれは先が読めず、目が離せませんねぇ(爆笑)!!