小サイズにみっちり詰まったリアル造形の高密度と、バラエティ豊かな顔ぶれが
ずらり揃ったラインナップが評判の新「ウルトラ怪獣シリーズ」……
その華々しいデビューは、30年以上の長きに渡り、時代毎のウルトラキッズらの
よき友であり続けてくれたバンダイのロングセラー・旧「ウルトラ怪獣シリーズ」、
即ち840円ソフビのノウハウや販路などをストレートに受け継ぐことができたという
恵まれた境遇にも支えられていることを忘れるわけにはいかないでしょう。
そんな中から、今回リペイントの遡上にあげますはこちら……
1972年『ウルトラマンA』の第15話、夏季放映分・納涼怪奇イベント編の先陣を切って
我らがAを苦しめ、同時にその後番組『ウルトラマンタロウ』に登場した合体暴君怪獣
タイラントの尻尾の「素材」としても有名な”大蟹超獣・キングクラブ”君です。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
まだまだスプレーワークなどに制限の多かった90年代前半の商品リリースながら
限られた塗装工程の中での的確な塗料のチョイスにより「らしい」仕上がりを見せて
好感の持てる怪獣玩具となっていた本品。
それだけに、身体各部絵の色の「届いてなさ」が勿体ないと感じるのも確かですので
今回はもう、全面的なくるみ塗装で色を全身に行き渡らせてやることに。
本編準拠で色を塗ること、同時におもちゃっぽさを「消す」こと。
今回もまた、例によって上の二つを念頭におきつつ作業を進めます。
そうやって塗り足しを進め、色の層が重なって情報量が増えていくに従い
ソフビ本来の「牙」の鋭さにも改めて気づかされ、唸らされますね。
以上、こんな感じに簡単ではありますが……
今回は旧ソフビ版・キングクラブのリペイントの巻でした~。