遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

レッド・アンド・ブルーの機械のひびき

リサイクル店というやつには、何とも言えぬ独特の魔力があるようで……

たとえどんな場所に、どんな用事で出かけていても、看板を見るだけで

フラフラ~ッと引き寄せられて店内に吸い込まれてしまいます(笑)。

そんな出先での「寄り道」における収穫物の一つがこちら……

かつてバンダイより展開されていた「スーパーロボット超合金」シリーズのひとつ、

””氷竜・炎竜&オーダールームセット”です。

外箱の痛みこそ激しかったんですが、そのぶんお値段も安かった本品。

うひひ、こういう出会いがあるからやめられないんですよ、古物屋めぐりは(笑)。

そんなわけで開封、まずは立ちポーズでの揃い踏みから。

1997年放映『勇者王ガオガイガー』当時のメインスポンサー、タカラ(当時)より

発売されていたTOYも、各ビークルからの変形と幅広い可動範囲のポージング性能、

更には巨大な勇者ロボ・超竜神へのシンメトリカル・ドッキングを可能とするなどなど

ギミック満載で遊び倒せる大傑作だったんですが……

そこから約10年以上の時を経て改めてリリースされた本品は、ビークル変形機構や

合体機構などを思い切りよく廃し、アニメ作品設定画のプロポーション再現に特化した

ある種のアクションフィギュア的アプローチを試みることによって、遊びやすさと

小気味のよさを上手に両立させた、これまた傑作アイテムに仕上がっています。

合金パーツやボールジョイントを多用した、関節可動の丈夫さと滑らかさ。

嫌味がなく素直に弄って楽しめる仕様は、これはこれでまたロボ玩具の方向性として

実に興味深いものがありますし、なんたって楽しいですよね。